試験から逆算して、スケジュールを考えよう!

合格率が7%台と、大変難しい社会保険労務士(社労士)の試験。この試験に合格するために、どのような学習スケジュールを組んでいったらいいのでしょうか?

試験勉強を始めるのは、もちろん早いに越したことはありませんが、遅くとも10月には、基礎テキストを読み始めましょう。
そして、ここから年内3ヶ月は、この基礎テキストの習得を目指す、基礎固めの時期です。まずは試験に出る内容や法律の全体像を掴むことからスタートします。

次に年が明けた直後は、テキストを読みながら、ひたすら問題集を解く実践の時期です。
問題を解くことで、自分の理解できていないことがはっきりと見えてきます。そこで、またテキストに戻って学習する。
最初は解けない問題も多いでしょうが、決してがっかりすることはありません。これを何度も繰り返すうちに、しっかりとした本当の実力がついてくるからです。

試験3ヶ月前は、試験準備の時期です。予行演習も兼ねて、模擬試験はぜひ受けておきましょう。
また、各予備校が主催で行うセミナーや、配布される文書についても、きちんと目を通しておくことが大切です。そして、何よりも体調を整えながら本番に備えましょう。

このように、試験日から逆算して勉強のスケジュールを考えていけば、今何をすべきかがはっきりしてきます。
ひとつずつクリアしながら前に進めば、自ずと合格ラインが近づいてくるでしょう。

社会保険労務士(社労士)の試験に、完璧主義はNG!

社会保険労務士(社労士)の試験は、毎年5万人もの人が受験を試みています。その中で見事合格するのは、毎年変動するものの、3000人〜4000人程度。率にしておおよそ7%台だと言われます。
これは決して簡単な試験ではない、と誰もがそう思うでしょう。しかしだからと言って、初学者が合格できない試験ではありません。
社会保険労務士(社労士)の試験問題は、暗記重視のものが多いのが特徴です。法律の解釈などを問う問題とは違うので、逆に言えば、暗記できれば合格できる、ということにもなります。

ここで合格するための最大のヒントは、満点を狙わない学習が大事ということでしょう。
社会保険労務士(社労士)の試験は全部で8科目という、広い範囲から出題されます。合格ラインは、65〜70%の正答率とされ、なおかつ、各科目に最低得点ラインが設定されています。
どれもオールラウンドにクリアできる能力を問われるわけです。

つまり、合格するために身につけたいのは、全ての科目の合格ラインをクリアできる能力になります。
細かい点が気になることもあるでしょうが、完璧主義はここではNGなのです。
こう考えることによって、各科目の全体像を捉えやすくなり、かつ余分なところが省けることで、覚える量も少なくなります。
受験本来の目的は、満点を取るのではなく、合格することだ、ということを忘れずに、学習を進めていきましょう。

科目別最低ラインを切り抜ける勉強法

社会保険労務士(社労士)の試験で、最も特徴的なのは、科目別に最低得点基準が設けられていることです。
社会保険労務士(社労士)の試験範囲は、労働基準法、労働安全衛生法、労働保険法をはじめとし、全部で8科目に分かれています。
合格基準は、年によって変動するものの、おおよそ総得点で70%程度の正答率が必要とされています。また、各科目で最低得点のラインが満点の30%程度以下に設定され、それを下回る科目が1科目でもあれば、他がどんなにいい得点でも、不合格となってしまいます。
また、科目別に受験することもできないので、1回で全ての科目をクリアしなければなりません。つまり、この8科目の中で、不得意な分野を作ってはいけない、ということなのです。
合格を目指すには、この最低得点ラインに引っかからないような勉強方法が大切です。

自分の苦手分野がわかってくると、どうしてもそこに重点を置いて勉強を進めていきたくなります。
試験直前は仕方ありませんが、そうでない時期は、この勉強方法はNG。不得意科目に注力して勉強すれば、必然的に他の科目にかけられる時間が減り、学習がおろそかになってしまいます。
普段はどの分野もどの科目も、万遍なく学習する癖をつけましょう。このバランスのいい勉強方法が、科目全体の平均値を押し上げる力を養うのです。
オールラウンドに正答できるように学習を進めることが、合格への大事なステップと言えるでしょう。

最初のテキストを選ぶポイント

社会保険労務士(社労士)を目指すことを決めたら、まずはテキスト探しから始めましょう。特に独学で合格を目指す人にとっては、合否を左右する大事なポイントです。
では、どんなテキストを選べばいいのでしょうか?

まず最も大事なことは、最初に選ぶテキストは、初級者向けの簡単なものにすることです。分量は少なく、基本的なことだけがしっかりと載っているものを選びましょう。
社会保険労務士(社労士)に合格するためには、非常に多くの知識を詰め込まなければなりません。またその内容も非常に難解なものが多くあります。
これに立ち向かうために心すべきは、いかに挫折せずに続けられるか、ということです。最初から膨大な分量の難解なテキストでは、途中で挫折してしまう可能性が高くなってしまいます。
また、図表やイラストが多く、2色刷りのものを選ぶように心がけましょう。文字ばかりを追いかけるより、読みやすく内容も理解しやすいものです。
そして、最後に大事なことは、自分の目で見て確認し、自分と相性のいいものを選ぶことです。
市販されているテキストは、中身については大きな違いはありません。あとは、自分とのフィーリングが合うかどうか。これも大事なポイントなのです。
基礎的なことを抑えたら、次に難易度の高いテキストにトライする。こうやって一歩ずつレベルアップをしていくことで、合格への道が見えてくるのです。

通信教育で大事なことは?

社会保険労務士(社労士)の試験対策として、近年非常に人気なのは、通信教育です。資格学校に通うより費用は安く抑えられ、自分のペースで学習を進めていける点が人気の理由のようです。

通信教育では、テキストや問題集は決まったものが送られてきますが、この教材のクオリティーは大変高く、大手資格学校のものと同等の内容になっています。
中にはCDやDVDを使って、生の講義を実際に見ながら学習できるようなメディア教材もあります。テキストを読むだけよりは、はるかに効率的でわかりやすく、受講生からも好評です。

また提出課題には、丁寧な添削がつき、メールや電話で自由に質問ができるなど、アフターフォローも充実しています。法律の難解な問題で行き詰まった時に、相談できる相手がいることも、勉強を進めていく上で、とても大切なことなのです。
また、法律に初学者でもわかりやすいような構成でテキストを編集、法改正の情報収や試験の傾向分析まで、情報量が多いことも、通信教育の大きなメリットのひとつと言えるでしょう。

このように通信教育は、学習のペースを自分で作れるのが利点ですが、裏を返せば、何の制約もない以上、自己管理が大変重要になってきます。事実、途中で挫折してしまう人もいます。
社会保険労務士(社労士)になりたいという強い気持ちと、粘り強く続けていける持久力こそが、合格のために最も必要なことなのです。

独学で合格できる?

社会保険労務士(社労士)の試験を受けるにあたって、中には学校などに通わず、独学で合格を目指す人もいます。
果たして、独学で試験に合格できるのでしょうか?

独学の最大のメリットは、何と言っても費用がかからないことです。
資格学校に通う場合と比較すれば、その費用の違いは歴然です。究極を言えば、出費はテキストや問題集を購入する費用だけに抑えられます。
万が一試験に不合格だった、もう諦める、ということになったとしても、最小限の出費で済む、というわけです。

また時間の融通がきくことも、大変大きなメリットです。
特に社会人で他に仕事をしながら試験に臨む場合には、自分の生活スタイルに合わせて、自由に時間を使えることは、とても魅力的です。

ただ一方で、当然デメリットもあります。
テキストや問題集をこなしていっても、数種類の法律に関する勉強内容は、複雑な問題にぶち当たることが多いものです。
誰かに聞ければすぐにわかることなのに、そんな時に相談したり、質問ができる相手が近くにいないことは、大きなデメリットになります。解決するのに大変な時間と労力を費やしてしまうからです。
また、頻繁に行われる法改正などの情報収集についても、独学の立場は非常に不利と言えます。

独学で試験合格を目指すには、しっかりとした学習計画と自分で勉強を続けていく強い意志が必要です。
そして、独学にこだわらず、資格学校で苦手な分野の単科講座を受けたり、資格情報誌を購読するなど、デメリットの部分を補う柔軟さも必要でしょう。
このことを肝に銘じてしっかり準備すれば、おのずと合格への道も見えてくるはずです。
社会保険労務士難易度徹底ガイド

資格学校に通うメリットとデメリット

社会保険労務士(社労士)の資格を取るための勉強法はいくつかありますが、その中でも最も近道と言えるは、資格学校に通って勉強を進めていくことでしょう。
まず、大きなメリットとしては、ポイントを押さえた授業内容にあります。

当然と言えば当然ですが、非常に効率的、かつ分かりやすい授業になるよう、どこの学校でも知恵と工夫を盛り込んでいます。
また、実力ある講師陣の生の講義を受けることは、何よりも頭に入りやすい学習方法だと言えます。疑問点があればその場で質問することもできるので、より理解も深まります。
必ず一定の勉強時間は確保でき、学習のペースが掴みやすいのも、メリットの一つです。

そして何より、同じ目標を持つ仲間が近くにいます。長く勉強を続けていれば、途中で行き詰まったり投げ出してしまいたくなる時もあるでしょう。
そんな時に仲間がいれば、声をかけあって励ましあうことができます。これも学校に通う大きな利点と言えるのではないでしょうか?

一方デメリットとして考えられるのは、どうしても費用が高額になってしまうこと、また時間的な制約を受けてしまうことです。
学校に通って資格取得を目指す時には、このデメリットも十分考慮して、学校選びをしなければなりません。
また、学校全体の雰囲気や講師との相性といった、パンフレットだけでは判断できないこともあります。
学校によっては、事前に体験受講を行っているところもありますので、こういった機会にはぜひ参加してみましょう。
入学してから公開しないように、実際に自分の目で確かめて選ぶことをおすすめします。