稲見哲男
鳩山由紀夫代表と商店街の活性化について語り合いませんかと、非公式なフランクな場として設定させていただきました。ホテルの会議室などを用意して、「朝食会」などとして開催させていただくのが本来かとは思いましたが、いつも私がお世話になっており、時折、お酒を飲みながら商店街の皆様にいろいろ教えていただいたり、議論したりしているこのカルチェラタンが一番だとママに日曜日の朝お店を開けてもらうようご無理を申しました。
日曜日の朝から多数ご参加いただき心からお礼申し上げます。
昨日来、鳩山代表には大阪に入っていただき、次の衆議院総選挙に挑戦する候補者のところに励ましをいただいております。今回の趣旨は昨夜代表にお伝えしているところですが、まず皆様方からそれぞれ自己紹介をいただき、商店街の活性化についての問題点など一言づついただいてから、鳩山由紀夫代表、そして鈴木寛参議院議員からのお話をいただきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
(参加者自己紹介)
鳩山代表
日曜日の午前中、おくつろぎのお時間ではな
いかと思いますが、政治家というのは罪つくり
なものでございまして、皆様方の休みの時間
など全く無視しこのような機会を催させていた
だきました。
稲見さんがいかに必死に、皆様方の一番近い
友人として政治の世界に入って皆様方のお役
に立ちたいと思っているか、その一心だとご理
解をいただければと思っております。
お話を伺えば、十三界隈の商店街は大変厳しいと。従って、この地域の代表として、稲見さんには何としてもこの次、3度目の挑戦は、3度目の正直何としても勝たせてもらいたいと思います。
だからこそわざわざ、この集まりをカルチェラタンにいただいたと確信をいたしております。
皆様方の熱意に党としても感謝を申し上げます。
商店街の活性化の問題ついては、実は私よりもはるかに詳しいのが鈴木寛参議院議員でございまして、彼は参議院議員の前は通産省役人でありました。
特にITなどは専門的に彼が中心に扱っておりまして、ITのトップをいく専門家です。いつも「そういうことを言うな」という顔をされるのですが(笑)・・・。
森総理が一時IT、ITと国会の時にも20回30回とITという言葉を使っていた時に、彼はそのITの専門家で、森さんにITを教えていたのです。しかし、いい生徒ではなかったようで、十分に森さんには伝わらなかったのではないかと思っていますが(笑)。
いずれにしても彼は、大変重要な、ハードからソフトまで情報化の時代に向けて、いろいろと努力をしております。
商店街の活性化の事業も、通産省の仕事の一環でありますから、彼はお役に立てる最大の人材だと思っております。
私の選挙区は室蘭というところにございまして、商店街は生気が抜けたような状況でもございます。一時18万だった人口が10万人というところまで落ち込んでおり、室蘭の商店街の活性化が出来ない人間が十三の活性化ができるわけがないだろうという風に言われそうで。「おっしゃる通りだ」という話になるかもしれませんが、商店街においては特に、大阪の地域が厳しくなっているという話も伺っております。
大阪の失業率は沖縄に次いで圧倒的に高いという現実があり、やはり地域を再生するということは何より大事だと認識を持っております。その中で都市再生をはかるには、様々な現時点での規制というものを緩和する、助成共々緩和が必要です。しかし、そのことによって周りの方を含めて、過ごしやすさ、生活しやすさというものが極端に低くなってしまってはいかんと思っております。こういった問題を含めて都市というもの、価値というものを今以上に高めるということが非常に大事だと思っています。
同時に地域に基盤を持つ伝統的な産業が特に厳しい状況から、産業をいかにして新しく道を開かせていくかが重要であり、このキーワードはやはりITであるのかなと思います。
そういったお話を鈴木議員から聞いていただければ大変有難いと思います。
日本の現実を見つめた中での最大の仕事は、一挙に不良債権の処理を行なうということに尽きると思っております。それは今までのようなダラダラとした、いつまでたっても終わらないような不良債権の処理ではいけません。
これについての政策の道を明らかにしていく中で、厳格な査定を行い、引き当てを十分に行なわせるということ。そのことによって多少日本の金融機関の危機が出た場合は、一時的な国有化というものを含めて、公的資金の投入というものを十分考えるべきであり、それをいかになし得るかということだと思います。
中小の金融機関、地域に根を張っている金融機関は潰れてもいいと、あるいは大企業が残り、中小企業はつぶれてもいいという発想は持つべきではないと思います。むしろそれは、あべこべな話しであって、地域に根ざした中小、あるいは零細企業の皆さん、商店街で大変な努力をいただいておられる方々こそ、いかにしてお守りいただくかという視点が重要だと思っております。
ダブルスタンダードにならない中でいかに評価のあり方を改めていくかということが重要なのだと考えておりまして、そんな議論を皆様方から伺わせていただければ幸いです。
政府が目指している総合デフレ対策はその意味で、全く欠陥だらけで、これによってデフレが直るとは思っていないということは、国民の世論調査でも明らかです。
またブッシュ大統領も、あえてタイミングを見て、日本の総合デフレ対策が出た翌日にリークしました。意図的に日本の経済政策は駄目ではないかという話を出しております。
国民も同じように感じておりますし、総合デフレ対策をまとめた途端に、小泉総理自身がこれでは足りないと、次の手が必要だと言っております。次のものが必要であれば、何故総理がそれを含め対策として打ち出さないのか、あるいは打ち出せないのか・・・。ここがまことに奇妙な話で、この辺がまことに信じられない内閣の構造だと思えてなりません。
従いまして、私どもとすれば政権交代を実現させていくしかこの国を救う道はないと。その為にはそれなりの行動をとらせていただきたいと。
その為にも稲見さんには是非国政に出ていただきたいという思いでございます。
解散総選挙のタイミングという話になりますと、昨日私が大阪のいろいろな所で「解散あるべし」と言ってきました。
新人の応援に行くと必ず「解散早いぞ」と。「選挙はありませんよ」とは私どもしては言える話でもありませんから、解散総選挙ということを言い続けております。でもそうなる可能性も決してないというわけではありません。
この通常国会、国民の為に議論を尽くしても経済政策も外交政策も正すことができない状況においては、最終的には信任か不信任かということになります。
野党として、それよりも国民の世論として、この小泉内閣ももはや信にあたらんという状況になろうかと思います。
かくなる上は、私どもとしては、相当の覚悟を持って不信任という決議というものを出さざるを得ないことになろうかと思います。
そのような時に小泉さんが多分感情的に「冗談じゃない。解散だ」というふうになるんではないかと。あらかたではありますが、自民党の中でも地図が描かれておりますから、小泉さんで行くか行かないのかということも自民党の中で出てくるんではないか。
従って不信任なんて話が出たときに、簡単に自民党の中でスパッといかないという話になれば、小泉さんがどちらを向くのかわかりませんが、解散という切り札が使われる可能性はあると思います。
十分にその可能性も視野に入れながら是非とも稲見さんに対するお力添えを強めていただければ大変ありがたいと思います。
先ほど皆さんから、「この地域の活性化のために“稲見”を」というお話がありました。私もそう信じております。皆様方のお力添えをいただくべく、今日はお願いにあがったところでございます。
私が不得手の部分に関して鈴木寛議員がこれらの補足というよりも、彼の話を聞きに来られたと思っていただいた方がよいかと思いますから、彼の話に暫くの間耳を傾けていただければ大変光栄に存じます。
ありがとうございます。
鈴木参議院議員
実は去年の3月まではワイドABCという番組の金曜日のレギュラーをやっておりまして、7月から参議院議員になりました。
それまでは先ほどご紹介いただきましように、通産省におりまして、2年間慶応大学の助教授をしていました。
ちょうど北千里の商店街の活性化で、ICカード導入の実験をやりました。そのコーディネーターをやっておりましたので、この十三の駅は去年の3月まで毎週1回くらい通らせていただきました。
私は18歳まで阪急沿線通学者でございました。20年ぶり位に十三にまた通うようになったのですが、相変わらず変わっていないなと思っています。先ほどの高架の問題なども確かにそうだななんてことを感じました。
先ほど申し上げたように、学校出ましてから通産省に入りました。
なんで民主党で出てん?」と、こういう話になるのでございますが、今の日本の予算構造というのは、国の予算だけで申し上げても10兆円が公共事業です。中小企業対策費は1000億円しかないんです。10兆円と1000億ですから、100:1なんですね。収めているのは逆で1:100なんです。
このおかしな構造、東京とか大阪で一生懸命頑張っておられる自営業者の方などが収められた税金が地方へ持っていかれて、そして鈴木宗男さんの懐に消えているという。
私も通産省に毎年予算要求しました。この100:1を何とかせなあかんと。で、とにかく中小企業予算を倍、あるいは3倍にして抜本的なテコ入れをせなあかん。
それと同時に、商業対策だけではなくて、街づくりも一緒にやらないとなかなか商業活性化というのは難しいとずっと言ってきたんです。
法律なんかは形どおり出来るんです。しかし、それについての予算がつかないんです。
どんどん商工のお金が、結局土木とか農林に取られてしまうと。
何でこんなになるんだろうとずっと考えていました。そして、それは結局政治が原因だと。
自民党が政権をとっている。自民党の8割9割は結局地方の議員さんです。それで鈴木宗男さんの発言に明らかなように、彼はご自分の税金だと。実は皆さんが納めている税金をご自分の税金だと思っているわけですから、これはもう変えなくてはならない。
いくら役人をして、皆さんのお話しを聞いて良い案を作っても最後予算がつかなければ話にならないわけです。
それでやっぱり政権交代は必要だなと、自民党の政権がずっと続く限り、この予算構造は変わらないということを強く感じたのです。
皆さんの税金が地方にいっているのをもう一回取り戻せば、商店街対策に1000億・2000億当てるのは簡単ですからね。
今回の国会においても、予算の組み替え提案というものを出しております。10兆円ある公共事業をとにかく1兆円削れと。
鈴木宗男さんのところだけで2000億いっているのですから、1兆円くらいすぐに出てくるわけです。そのような基本的な組替えをすることって大切だなあと。
もう一つは商店街振興ということで、商店街のお金を直接持ってくるということが非常に重要です。
結局買っていただかなければならないわけで、日本経済を復活させるためには個人消費しかありません。個人消費を増やすために消費者のお財布にどれだけ余裕を持っていただくか。
そうなりますと年金の不安とかローンの不安とか、あるいは教育費の不安とか、いろんな不安と負担がありますから、そこのところにさっき申し上げたように1兆円を持ってくる。個人消費をどんどん増やすこと、魅力ある商店街にすることから始めていかなければならないと思っております。
そのような中で、私は産業政策の観点から商店街、個人消費を考えてきました。
稲見哲男さんは街づくりの、いわゆる市政についてはプロフェッショナルで、どういうような街づくりをされているのかということをわかっていらっしゃる。
街づくりの観点と産業づくりの観点を結合して、十三を始めとしていろんな地域から新しいモデルをつくっていきたいと、その為に稲見さんに頑張っていただきたいと思い、今回ご一緒させていただきました。
それで「なぜ民主党か?」といいますのは、私は議員になってまだ半年なんです。
しかし、代表室の次長というような大変な役をいただきました。半年の間でどんどん直接提案をすることができる。議員になってすぐこのような仕事ができるというのは民主党のいいところだと思っています。
この10年間、商店街は疲弊をしている。その10年間の病を1年や2年で戻していくのは非常に難しいかもしれない。もちろん緊急の措置は金融などしなければいけないと思います。
金融機関の話だけで言いますと、先ほどの代表の話の補足になりますが、目に見えない資産、のれんとか信頼とか人脈とか顧客のデータとか持っているとする。しかしこれは、今の金融上の話でいうと資産ゼロなんです。しかし将来資産にはなる。
ここのところの評価をきちんとすれば担保はあるんですけど、それはなかなか形にならないものです。官僚的な金融庁のマニュアルで一律に形になっていないものは全然担保としてみなさないということで、地域の金融機関がおかしくなっている。
要するに、皆さんにあって、見えてない・目に見えてない資産をちゃんと評価していく。
ここは正々堂々と金融機関にお金がまわるように、そして皆さんに還元することができるように、不良債権の問題など緊急のことはやっていきたい。
田舎の鈴木宗男さんのような人たちによって成り立っている政権なのか、それとも稲見哲男さんのように、皆様方のように額に汗して頑張っておられる方々の代弁者が直結できる政権になるのかということ。政権交代が大事だということをご理解いただきたい。
私も大変お世話になった十三の活性化ができますように努力していきたいと思いますので、是非宜しくお願いいたします。
参加者: 近い将来、二大政党になる可能性は?
鳩山代表: 完全に二大政党になるのはそう簡単ではないと思います。
可能性として自由党、社民党との間でどこまで信頼関係をつくっていくのか、基本的な議論で山を乗り越えることができるかどうかだと思います。そのことで、例えば安全保障、経済政策などにおいて基本的な部分が認められる方々が寄って協力していこうという話だと思いますので。
今の民主党の中でも「鳩山と横路さんは意見が違うのになんで一緒なんや」というような話がわりと平然に出てきます。そういったバラバラ感というようなものが、自民党の場合は幅の広さになるんですが、野党の場合はバラバラ感で、やはりリーダーシップの欠如とか言われるだけであります。よって、そこのところはやはり議論を通じて乗り越えていかなければならない話です。決して乗り越えられないとは思っていないのですが、簡単ではないというふうに思っています。
選挙においての候補者擁立においても政党の統一というのは、例えば稲見さんのようにこれから選挙に出ようと思っている人を「降りなさい」とでも言わない限り出来ないわけです。当然何らかのやり方はあるのかもしれませんが、お互いに候補者を擁立してしまっている時に、「これから一つになるんだからあんたがたやめなさい」という議論はなかなか難しい。
現実の問題として方向性として検討を進めることが重要だと思っておりますが、極めて容易ならざるところだと。
それよりも民主党としての価値観、その魅力の中でその勢力を、今現在180ですが、それを200、250、300と広げていくことの方が容易ではないか。選挙で勝ちあがっていくということの方が重要だと私はそう思います。
参加者: 今の世の中で国民としては、ぐぐっと引っ張ってくれるようなリーダーを求めているわけでしょ。そんなところが、野党の党首さんには失礼ですけど見えない。
鳩山代表: そこは違うと思っています。ぐいぐいと引っ張っていってくれる、小泉さんのような人に頼っていたわけですよね。強いリーダーが引っ張るということは、党内の民主主義を壊していくことになります。党内の民主主義的な部分というものを、それ自体から仕組みから大切にしていかないと結局は上手くいかない話だと思うんです。
国民の弱さ、強いリーダーシップを求めるというのは自分自身の意欲というものを失わせていると思っています。一番大事なことは、政治のリーダーシップを強く求めるのではなくて、自ら自身を強くしていくという、すなわち個としての判断というものの正しさを強めていくことによって、民主的なプロセスで立派な政治をつくるということの方がはるかに重要なことではないかと思います。
そういうことをリードすることができる政治家が求められていると思います。
そうしないと結局誰か強い奴にガンとやってくれと言って期待したって絶対失敗しますわね。ある意味でそういう繰り返しはもはや許されないんじゃないかと思っています。
「小泉内閣おかしいぞ」というようなことを判断する能力を一人ひとりが高めるようにすることが非常に大切だと思っています。それは地域の活性化の部分においてもそうなんじゃないかと思っています。
参加者: 大阪は非常に不景気だと言われていますが、これは東京から見てなぜ大阪がダントツ悪いのかと思われますか?
鈴木参議院議員: それも自立という問題だと思うんです。
結局大阪が悪くなったのは本社が東京に行ってからですよ。大阪に本社があって、大阪でモノをつくっていた頃は、それは波があったかもしれないけど、大阪しっかりしていました。
だけど、それが全部東京に本社が行ってしまい、大阪支社になったというところが、僕は大阪というか関西の低迷の始まりだと思うんです。
やっぱり大阪本社の会社がどんどん出てくることかなと思っています。
会社を立ち上げるというのは、やはり3年5年10年かかりますけど、しかし、そこは急がば回れです。もちろん短期のことはやらないといけませんが、雇用対策とか失業率を下げるとか。
しかし、もう一方で体質改善の覚悟を決めて、新しい産業を自分たちで起こすんだと。ある意味で縮図に大阪がなっているのではないかと。
参加者: それがここ10年以上前くらいから悪くなっている。商いの慣習が合わなくなってきているんではと感じます。
私どもも新しい商品を提案するんですけど、大阪の商売人さんはまず「考えておきますわ」と。それで後に、「どうなりましたか」と尋ねるとボツで、その場で断っておけよと・・・。
新しいものに対する取り組みが消極的になっている。
ハタばっかり見るんです。「よそがこれなんぼで売っているさかい、オマエのとこなんぼにせい」とか、そういう次元のことばかり。商品に対しての評価とかまずしないんです。
鈴木参議院議員: しかし僕は立ち上がりは関西の方が早いかもしれないと思っていますよ。もっと大きな揺らぎがくると思うんです。
何故かっていうと、東京は結局サラリーマン社長ばっかりなんですよ。やっぱり稟議・決済でも、もう一回オーナーですよ。大きい小さい関係なしに。
やっぱり自分のことを信じ、自分の経営判断で、行こう行かないということをパッパッと決めていただける方がいるのは、まだ大阪ですよ。
参加者: 今大型店が続々入ってきています。私は東大阪に行くんですけど、1年ほど前から東大阪にはイトーヨーカドーができているんです。売上が50%くらい減っているのが現状で。まだ十三自体に大型店はありませんが。
これから先、我々のような零細小売業は、どのようにやっていったらいいのか。今の政治と同じで明日が見えないので。
以前も十三再開発しようということで、集まりなどがありましたけど、再開発をすれば大手が入ってきて、我々がダメになっていくのはないかと。
参加者: 日本全体が非常に深刻な状態になっている。小泉さんに期待をかけてみたけれど、中身があまりなさそうだというのがわかりましたし。
先ほどのお話の中に「次の手を考えざるをえない」というのがありましたけど。私としては早く民主党が政権をとっていただいて抜本的な改革をしていただきたい。
現状でいきますと、一体どんなことが起こってくるのか。あるメディアによりますと預金封鎖だってありうるということも耳に入ってきていますので、大変な時代に入ってきているんではないかと。危機感というか。
そんなこと言ったって明日政権を取るわけにはいかないでしょうから、どのような日本の現状での将来性を考えているのかお話いただけたら有難いんです。
参加者: 小泉さんは構造改革なくして景気回復はないとおっしゃっているんですけど、構造改革をしていくということは、既存のものを潰していくということですからね。不良債権を処理しようと言っても、問題が起きていると誰も不動産を買わない。日本人はだいたい不動産というものを持っているわけですから、ということは皆資産をなくしてしまっているということです。
やはり景気が悪くなると自民党の地方議員は公共事業をしようと言ってくる。だけど、どこから見ても日本の財政は破綻していますし、公共事業なんかできる状況でもない。
そんなら唯一力があるのは個人資産なんか持っている1400億くらい持っているそのお金を動かさなければならない。そして消費をどうやってすすめるかということ。
それからやはり、株と土地が上がると皆の資産が増えるわけです。株や不動産を買ったら儲かるんだという。国民のお金を株や土地に投入したら不良債権の処理も簡単にできるわけですから。
民主党はそういう株と土地を上げる政策を。
鳩山代表: 個人的には株や土地に対する何らかの刺激は必要だと思っています。商店街活性化の議論と同じかと思いますが、一つの再生の中で計画全体を国がどんとやるというのは、かえって痒いところに手が届かないという話になる。
地域が主体になって考えていただいてその計画を側面的に支援するというやり方になると思います。その前提となる様々な規制の部分をはずして、住みやすさというものが確保されていく、そんな環境整備を行なっていく必要がある。
そのことをしっかり行い、土地の利用価値が高まるとその値段もあがっていく状況になろうかと思います。
株というものがどうもバクチのように思われていますが、資本主義における株式の投資というものは非常に日本全体の経済を支えている、それを発展させて新しい方向へ導いていく為に、重要な発想なんだ、手段なんだということを国民の皆様方に認識していただくことが重要だと思っております。
鈴木参議院議員: 先ほど株、土地のお話ありました。これは正攻法でいくしかないです。短期的には非課税の問題とかありますから。
ただ、株式市場というのは非常に賢くて、この企業は良くなるなという材料さえあれば、株はあがっていく。ということは、結局人の機微に触れた痒いところまで手が届く細やかなサービスと一緒になった販売業とか卸売業とか小売業とか、あるいはそれにつながる材料がちょっと見えてきたということで、今まで眠っていた1400兆円の個人金融資産が個人消費に回っていく。それらが見えてきたら株が反応します。
ただ、繰り返しになりますけれども、年金、ローンの不安、教育費の不安など、見ていますと30代50代の人が大変なんですよ。何でお金を使わないのかと、そこにいろんな不安があるものですから、だからこそ、人を大切にするということにより、税と予算を構造改革をし、本当に困っているところにお金がいく。そのことによってサービスが変われるという良い循環を作っていくことになるのではないかと思っています。
参加者: それと、小泉さんと鳩山代表が言っていらっしゃることが近いので、その違いがよくわからないんです。違いが明確に見えないとやはり民主党の支持は上がらないし。日本で政権を取ってもらうのはやはり民主党であると思いますので、自民党と違いを出す政策を出していただきたいです。
鳩山代表: それは逆で、私どもが漢方薬でも飲まないと良くならないぞと数年前から言ってきたものを小泉さんがつまみ食いをしてきた。しかしつまみ食いをしてきたけれど、十分に食べきれなかったということがありますだけに、我々が発想を変えるということではないと思っています。
しかしながら、何らかの目に見える形での違いを明らかにする必要があるとは思っております。
基本的な発想はそのように捉えております。
我々が別のものを大きく作らなくてはならないという状況ではないということをご理解いただければと思います。
参加者: 民主党は抜本的なアイディアを打ち出したらいかがかなと思うんです。例えば新幹線の既存の線路に私鉄の電車がどんどん入ってくるようにするとか、高速道路の下にITの光ファイバーを入れて全国誰でもが繋がるようなシステムをつくるとか。
北海道のローカル線が九州の末端まで行く。そうすれば国鉄とかそういう意味での有効利用ができる。そのようなことも民主党としてもっと新しいアイディアを出していただく。
政治改革において、他にもっと大切なこといっぱいあるとは思うんですけど。
参加者: 中小の金融機関について、大阪は第2地銀に頼っているというのが非常に多かった。信用金庫の支店を減らさないという目安をつけてほしい。根拠は何もないんですけど、一つのメドとして、それが地域を支える。
鳩山代表: 皆様方から大変正直なこの町場の声を聞かせていただき、何よりだったと思います。時間が圧倒的に少ないんだということを本当に申し訳なく思っています。是非この延長線を稲見さんを通じてでも結構ですし、私も鈴木議員もメールなどを持っていますので、使っていただいてその続きや、いろんな情報をどんどんいただきたい。こんな国に変えろという話でも結構ですので、聞かせていただきたいと思います。
大きな話もいただきましたが、やはり中小の金融機関をしっかりさせるということが大事だと思っています。その意味で政府系金融機関、中小企業向けの金融機関、それから町場で大変努力されている中小の金融機関に対する対策というのは必ずとっていきたい。
その中で、先ほどありましたように評価の仕方を大銀行と同じような発想でするのではなく、のれんとかいう話もありましたが、お金にならない様々な資産をどのように上手く入れながら評価をするかということです。我々として大事な発想だと思っておりまして、皆様方からご意見をいただきましたこと大変感謝をいたしております。
不良債権の処理を3月までにきちんとやらないととんでもないことになると。
ペイオフが解禁になるわけですから。そんな中ずるずるとやっていく、(そうならざるを得ない政治環境なんでしょうが)、やってしまった時に日本の資産がどのように動くかということは、経験のない話でありますから、大丈夫ですなんていう発想にもなれないのではなかと。
どういう状況になるのか。日本全体が餓死するというところまで、行くこともそれは頭のどこかに視野に入れておかないといけないと思います。
そしてこのような時に政治的にどうするかという判断、また経済的な政策をどうするかというような議論など、柔軟に考えていく必要があると思っています。
鈴木参議院議員: 地域金融機関の大切さの話を聞かせていただき、ありがとうございます。そういうことも含めて民主党は地域金融機関活性化法というものを国会に出しております。ただそれを全然審議していない。今日いろいろなご意見をいただいて、ものすごく僕らが頑張っていかなあかんなと強く感じました。
小泉さんが構造改革と言っている時によく聞いていただきたいと思うんですが、小泉さんは何の構造改革かということを絶対言わないんです。で、民主党の言っている構造改革というのは何かと言いますと、先ほど申し上げました皆さんの税金の9割が鈴木宗男さんに消えていくという予算と税の取り分の構造を変える。
それから利権の構造を変えるというのが民主党の構造改革です。
その先をどうするかというと、小泉さんは構造改革の名のもとに日本をアメリカの属国にしようとしています。この金融機関をアメリカの子会社にするとか。当然弱肉強食の、竹中平蔵の言っている経済を日本に持ってこようとしているのです。
我々が言っている鳩山ビジョンは全く違いまして、まず利権構造を変えようと、次にあったかい構造改革ということを言っています。それは人を大切にしましょうということなんです。
今、人が大切にされていない。特に個人、自営業が大切にされていない。大企業、企業は業界支援主義、民主党は人支援主義、家計支援主義、自営業支援主義ということをやっていこうということが小泉内閣と違うところなんです。だけど、なかなか向こうは巧妙に言うものですから、目的語がわからないのですが、そこが全然違うところです。
民主党は全く弱肉強食とは違うと思っています。例えば、商店街の活性化。
これだけ中国が安いもの作れるようになりました。昔は安かろう、悪かろうだったんですけど、最近安かろう、なかなか良かろうということになってきていますから、そのモノ作りだけで勝負するのはしんどいなと。
では、どうしたらいいのかというと、サービスと一緒になったモノの売り方ということになるんです。商店街がいわゆる大型店舗に勝つにはどうしたらいいか。今、高齢社会になっています。例えば御用聞きを商店街で組んで、なかなか毎日商店街にお買い物に来れないお年寄りに対して御用聞きに行って届けてあげようと。これはダイエーさんやイトーヨーカドーさんはできないんです。
お年寄りは何が欲しいのかということをゆっくりいろいろ話しながら聞きだして、様子を見てあげて、場合によったら冷蔵庫開けてあげて、「ちょっと醤油きれてんで」というようなことを言ってあげられるのは、商店街でここで何十年もやってこられた、そして信頼関係がある皆様方で、これは学生のアルバイトでは出来ません。
まさに商店街の皆さんがいろんな意味において、対人関係をつくることができる、信頼もあることで、今申し上げたサービスと一緒になったものを売るという、新しいことを開発していただくということが、私は商店街の一つの道だと思うんです。
そのような介護を必要とするお年寄りのいろんな生活物品をどういうふうに揃えていくのか、そこに商店街の皆さんが入っていただく。
これが人を大切にする政策です。そういうことをやる結果として経済が回り始めるんだと思うんです。
稲見哲男
約1時間半近く、予定を超過して私もハラハラしておりましたが、有意義な意見交換をすることができました。
鳩山代表は次の日程もあり、今日はこれで終わらせていただきますが、私も勉強すべき多くの課題がありました。これからもいろいろな機会を利用して皆様との交流を続けていきたいと存じます。鳩山代表、鈴木参議院議員ありがとうございました。皆様の拍手でお二人を送り出していただきたいと存じます。ありがとうございました。
鳩山由紀夫(民主党代表) ホームページ
鈴木寛(民主党代表室次長) ホームページ