廃止法案を否決、無責任な厚労大臣に不信任案提出  (2004.08.05)
  
 民主党の改悪年金法廃止法案が本会議で否決された。総務委員会での議論でも厚生労働委員会での議論でも、与党から民主党への批判は的を得たものでなく、むしろ、民主党の提案者の答弁に質問がしどろもどろになったり、うなずいてしまう場面も多くあった。

 にもかかわらず数を頼んでの否決である。参議院選挙で示された民意に誠実に応えない態度は、一層国民の強い批判にさらされることだろう。公明党のかたくなな態度に引きずられて、自民党は政権政党としての判断力と責任感を失ったとしか言いようが無い。

 与党の批判は、@民意と言っても勢力分野に変更なし。A廃止法案だけを出すのは無責任。B「3党合意」を無視している。C一元化には長時間の議論が必要。D赤字を放置することになる。E民主党案の具体内容が無い などだ。

 私たちの考え方は、
@参議院選挙はまさに「年金選挙」であったし、選挙後も政府の年金改悪法に不信感を持つ国民が7割、老後の生活に不安感を持つ国民が8割である事実、安心できる年金改革を一から議論してほしいというのが国民の多数であり、選挙で示された直近の民意だ。

A通常国会で民主党改革案を提案しており、抜本改革の議論をするため会期を最低1ヶ月要求したにもかかわらず、実質5日間を強行したのは与党だ。廃止法案だけを出したのは、改悪法の実施が10月1日や来年4月1日なので、せめて白紙に戻す決断を求めている。

B「3党合意」を積極的に進める立場は変わらない。しかし、厚生労働委員会の決議・小委員会の設置を拒否しているのは与党だ。一元化が合意の柱なのに、総理は「国民年金を含む一元化は難しい」など、与党の考え方をまとめる努力を一切していない。又、財源問題は避けて通れず年金目的消費税を提案したのに、総理は任期中の消費税議論を拒否している。「3党合意」を無視しているのはむしろ与党だ。

C「3党合意」では平成19年3月までの改革を確認しており、廃止法案でも18年度中の決着を目指している。Dともかかわって、民主党は抜本改革の期限を明確にしており、与党が問題の先送りをしている。

D財政問題を含む抜本改革を与党こそサボってきた。財政的に追い詰められると、例えば医療保険制度でも97年に今回は堪忍してと一部負担を1割から2割に改悪し、02年も抜本改革を行なわず2割から3割に改悪した。

E保険料は現行で据え置く、給付は生活保障年金を含めて5割を保障する中味を明らかにしている。むしろ、データをひた隠しにしてきたのが厚生労働省だ。なかなか資料を出さない、やっと出してきたと思ったら、4千ページのコピーだった。データでくれれば早くコンピュータで計算するが、すべて入力し直さないとできない。嫌がらせだ などきっちりと反論していった。

 国会閉幕後、国民運動として与党の不誠実さを訴え、次の臨時国会では改めて民主党の抜本改革案を提出して、国民とともにその実現を目指すことにする。

 午後4時半からの本会議で、厚生労働大臣に対する不信任決議案を提出した。提案理由として、抜本改革に不熱心な態度、相次ぐ厚労省の不祥事、法案審議時点でのごまかしと資料の隠蔽、改悪法の条文過誤などを指摘したが、これもまた否決された。


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 い な み の ひ と こ と