虚業が暴かれる     (2006/01/23)
  

ライブドア・堀江貴文社長の電撃的な逮捕によってテレビなどは報道特別番組を流し続けている。

昨年来、住まいの安全(耐震強度偽装問題)、食の安全(再びBSEに関わっての米国産牛肉輸入問題)、金融市場の安心と公正など、矢継ぎ早に問題が起こってきた。拝金主義・市場万能主義・競争至上主義のゆがみが吹き出たものだと思う。言い換えれば二極化と格差拡大の『影の部分』なのだろう。

一つ目は「官から民へ」の規制緩和、建築確認・耐震構造検査の民間開放の結果、利害が対立すべき施工主・建設会社と設計事務所がグルになって民間検査機関をすり抜け、個人の財産ばかりか命まで危うくなっている。

二つ目はブッシュ大統領の再選を応援し、全米最大の肉牛生産者団体『NCBA』の支持を取り付けるために、日本における『全頭検査』を見直してまで輸入再開を急いだ結果だ。

加えて今回の事態は、「企業理念、経営者倫理に支えられた公正な取引」より拝金主義に傾斜した「勝ち組」礼賛の小泉改革の象徴とも言えのではないだろうか。昨年の総選挙は予想外の投票率アップによって小泉改革の危険性を訴える私たちの声がかき消されてしまった。堀江容疑者は広島6区における実質自民党の“刺客”だったのだ。

民主党や私自身の反省すべきことも大きいわけだが、『勝ち組』が小泉改革を支持し、『負け組』が野党を支持したとは一概に言えない。パート・派遣・請負など「非正規労働者」が33%(女性では54%)に達する中で、年収300万円以下の若者を中心に、鬱積した不満と、現状や将来生活への不安が小泉総理を熱狂的に支持したのだと思われる。言葉に語弊があれば困るが『負け組』が分断された結果なのだ。

公助(社会福祉)、共助(社会保障)が削り込まれ、自立・自助を強制する冷たい「小さな政府」論に対抗する、民主党の分かりやすい政策とともに、国会での徹底的な追及が求められている。




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 い な み の ひ と こ と