| ソウルでの調査 (2006/02/07) | |||||
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韓国ではすでに71.9%の国民がインターネットを利用し、20代では97.2%だと言われている。新聞やテレビなど他のメディア以上に『政治公論の創出』に影響を及ぼしており、それは掲示板へのreply(書き込み)によって新しい価値『issue』が形成されていく。20代・30代・40代前半は新聞を購読せず、インターネットと『reply journalism』を活用している。 それぞれの皆さんが強調されていたのは、政党や候補者の側から「政策」を押し付けるのではなく、有権者・国民からの『issue』にどう的確に対応するかが重要だとのことだった。韓国におけるこのような政治文化(参加する民主主義)は、80年代後半の民主化の進展による「386世代」(30代・80年代に学生運動・60年代生まれ)が主要な担い手であり、官製の抑制的・閉鎖的メディアへの対案的意思だったと説明された。 これらの国民を『Netizen Kentarous(半人半獣族)』と呼び、Net citizenが由来だろうか、韓国社会でこの言葉も定着している。政策はつまらないもの、『issue』は大衆が関心を持つもの、今や政治家のためではなく、一般の有権者が政治家を支配する手段になりつつある、優秀な学者が作った分厚いハンナラ党の「政策資料集」は誰も読まず、自由な書き込みで遊べたウリ党が勝利した、と異口同音に言われると、それはポピュリズム(大衆迎合)ではないのかと反論したくなる。 ウリ党とハンナラ党の責任者にもお会いした。ウリ党は電子政党(e‐party)委員会(議員・党役員・専門家など24人で構成)、e‐party室(室長含め実務者11名で構成)を設置して、党のホームページの作成だけでなく、前述のreplyに対応する『community space』や『P-CRM(Party Customer Relationship management)』なども充実を図っている。 ハンナラ党も広報戦略本部の元にデジタル政党全国委員会と道・市にも委員会を設置し、委員長・副委員長は党の任命でなく、Netizen の投票で選んだ。07年の大統領選挙、08年の総選挙に向け、前回の大敗を教訓にホームページのほかにミニホームページ(ブログ)、ポータルサイト、パロディーなどのインターネット広告も作成し実施しているとのことだった。 総じて、本年5月のソウル市長選挙、07年冬の大統領選挙、08年4月の総選挙に向け、政権を争って韓国の各政党がインターネット選挙へ一層傾斜していくことだけは強く印象に残った。民主党としても、私自身のホームページも抜本的な工夫を考えなければならない。
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